ENEOS Super TAIKYU SERIES 2025 Empowered by BRIDGESTONE
Round 07 FUJI
KTMS GR YARIS #225

11月15日(土)~11月16日(日)
観客動員/11月15日:14,300人 11月16日 26,100人
PRACTICE – QUALIFY
2025年11月13日(木)~15日(土) 天候:曇り〜晴れ 路面:ドライ
専有走行1回目:クラス7番手(1’53.567) 専有走行2回目:クラス8番手(1’56.295)
公式予選:クラス6番手(3’45.190)
岡山国際サーキットで行われた第6戦では連勝を果たし、KTMSはチャンピオンの可能性を残してシリーズ最終戦を迎えることになった。舞台は富士スピードウェイだが、KTMS GR YARISにとってはライバルたちのスピードに一日の長があるコース。不利な状況のなか、いかに追い上げられるかの勝負だ。
そんな一戦だが、マカオグランプリとの日程重複により、KTMSは鈴木斗輝哉に代わって荒川麟が加入。平良はこれまでのCドライバーからBドライバーに変更され週末に臨んだ。
チームは11月13日(木)のスポーツ走行から週末に向けた走行をスタートさせ、11月14日(金)は午前9時35分から専有走行1回目がスタートし、1分53秒567というベストタイムを記録した。
専有走行2回目は午後1時35分からスタートし、富下李央菜がステアリングを握りコースインしたが、直後の4周目、富下はST-4クラスの車両と接触してしまった。車体右側のドアを中心にサイドを破損してしまい、KTMS GR YARISは修復を強いられてしまった。
そのため専有走行2回目はほとんど走行することができなかったが、11月15日(土)の予選日は、フリー走行がなく午後1時から公式予選がスタートした。前日接触したKTMS GR YARISの車体右側は、フリー走行がなかったこともあり、カラーリングも終えてわずかにへこみが残る程度まで修復された。
まずAドライバー予選には、富下が出走。1分53秒222を記録する。続くBドライバー予選では平良が1分51秒968を記録するも、合算タイムではやはり今回もライバルに分があり、公式予選の順位は6番手となった。
Cドライバー予選では荒川が1分52秒991を記録しクラス4番手につけると、公式予選を締めくくった。

RACE
追い上げるも3位。チャンピオンには届かず
2025年11月16日(日)
天候:晴れ 路面:ドライ
決勝レース:3位
いよいよ迎えた今シーズン最終戦の決勝。快晴に恵まれ、2万6100人というファンが訪れるなか、いよいよ午後1時、レースの火ぶたが切って落とされた。
KTMS GR YARISのスタートドライバーを務めたのは平良。追い上げを開始したが、今回CIVIC TYPE-R勢はストレートが速い。ラップタイムでもなかなか及ばなかったが、平良は全力を尽くしポジションを少しずつ上げ、13周目に4番手に。レース序盤を進めていった。
今回、KTMS GR YARISは優勝を飾ることができても、ランキング首位の#72 CIVIC TYPE-Rが3位以下にならなければチャンピオンには届かない計算だが、このままではトップには届かない。優勝を目指し追い上げた平良は40周を終えピットインすると、富下に第2スティントを任せた。富下にとって、この富士での決勝は2回目。時折バトルも展開しつつ、富下は着実なペースでレースを進め、成長をアピールした。
77周を終え、富下はピットに戻り、第3スティントを荒川に託した。好ペースで走行を続けていくと、KTMS GR YARISは3番手に浮上した。#72 CIVIC TYPE-Rはこのとき4番手。チームは、セーフティカーが導入されるなど、レースの分岐点が来ることを狙い、荒川のスティントを引っ張っていった。
ただ、終盤もなかなか変化のタイミングは訪れなかった。KTMS GR YARISは 117周を終えピットへ。最終スティントを平良に託した。
結果的に、KTMS GR YARISの順位は3位。ライバルたちがスピードをみせるなか、なんとか耐え抜いて表彰台の一角は確保した。
シリーズチャンピオン連覇には届かず今季のKTMSは、ST-2クラスのランキング2位となった。しかしチーム全体が今シーズンも大きな成長を遂げることになった。


FROM HIBIKI
TO ALL FANS & SPONSORS
残念な結果となりましたが、今回の最終戦が僕たちができる精一杯の結果だったのではないかと思います。この富士はライバル勢がやはり速く、自分たちはミスなく戦うことができましたが、チャンピオンには届きませんでした。今シーズンは富下選手、鈴木選手が加わり、自分がスーパー耐久の経験がないふたりを引っ張っていく立場でしたが、序盤いくつかレースを失ったことが最後まで響いたと思います。ただ、このメンバーで今年もう一度戦ったらチャンピオンは獲れると思うくらい強さは身につけられたと思っています。