2025 AUTOBACS SUPER GT
Round 08 MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL
HYPER WATER INGING GR86 GT #2
11月1日(土)~2日(日)観客動員/11月1日(土):18,000人 11月2日(日):32,000人

PRACTICE – QUALIFY
予選から今季を象徴する苦戦に
2025年11月1日(土) 天候:曇り〜晴れ 路面:ウエット~ドライ
公式練習:11番手(1’47.729)
公式予選:クラス13番手(1’46.800)
得意としていた第7戦オートポリスでも12位と性能調整に苦戦を強いられ、シリーズランキングでも7位とかろうじて最終戦に可能性を残したものの、チャンピオン争いでも苦境に立たされることになったHYPER WATER INGING GR86 GT。迎えた今季最終戦の第8戦もてぎは決して得意なコースではないが、チャンピオンをあきらめることなく、今季ベストのレースを行うべく11月1日(土)の予選日に臨んだ。
この日のモビリティリゾートもてぎは前日午後から降った雨の影響で、路面は濡れていたが、気温17度/路面温度21度という曇り空で午前9時10分から公式練習がスタートした。
HYPER WATER INGING GR86 GTは堤優威からドライブし、途中平良響、堤、ふたたび平良と交代しながら周回。最後の専有走行では、平良が1分47秒729というベストタイムを記録し11番手につけた。
この日のもてぎは午前のうちに天候が好転し、午後2時からの公式予選は気温22度/路面温度24度というコンディションでスタートした。A組に出走したHYPER WATER INGING GR86 GTをドライブしたのは平良だ。
計測4周目、平良は1分47秒182をつけ、6番手につけまずはしっかりとQ2進出を果たすことになった。
続くQ2では、堤がアタッカーを担当。計測4周目、1分46秒800を記録し、翌周にはさらにアタックを続けたものの、5コーナーでパワーステアリングのトラブルが発生し、ステアリングに異常をきたしてしまった。そのため堤はアタックを取り止めピットイン。HYPER WATER INGING GR86 GTは公式予選を13番手で終えることになった。
このもてぎは追い抜きのしづらいコース。いかに追い上げるかが焦点となった。

RACE
追い上げみせるも9位でレースを終える
2025年11月2日(日)
天候:曇り 路面:ドライ
決勝レース結果:9位
迎えた11月2日(日)のモビリティリゾートもてぎは朝から薄曇り。
午後1時から行われた決勝レースは、気温20度/路面温度22度というコンディションで迎えた。
HYPER WATER INGING GR86GTのスタートドライバーを務めた堤は、オープニングラップでひとつポジションを上げ12番手に浮上する。その後も6周目には11番手、8周目には10番手に浮上し、7番手争いの集団のなかに加わっていった。
このレースはセオリー上、ミニマムの周回数でピットインするライバルが多かったが、HYPER WATER INGING GR86GTはややピットインを引っ張り、レースなかばの29周でピットイン。平良にステアリングを託した。ここで本来ならばタイヤ無交換作戦や二輪交換で時間を稼ぎたかったところだが、今季フロントタイヤのサイズが変更されており、それも実現することができない。交換本数を減らし時間を稼いできたライバルたちに先行を許すことになったが、それでも平良は9番手でレースに復帰することになった。
レース後半、平良は9番手のまま単独走行を続けることになり、最後まで順位は変わることなく9位でチェッカーを受けることになった。 毎年のようにチャンピオンを争ってきたHYPER WATER Racing INGINGにとって、2025年は性能調整に泣かされるシーズンとなってしまった。戦える準備をしても戦えない状況はチームメンバーにとっても大きなストレスともなった。結果的に今回の9位で堤優威/平良響組は8戦中7戦でポイントを獲得し、ドライバーズランキングでは10位となった。
2026年以降、SUPER GTはさまざまな変革を迎えるが、平良はふたたび上位に向けて挑んでいく。

FROM HIBIKI
TO ALL FANS & SPONSORS
決勝レースではしっかりと追い上げることができました。レース序盤に堤選手がしっかりポジションを上げてくれましたが、ピットインでタイヤ交換本数を減らしたチームや給油時間でライバルに先行されたものの、自分たちのレースを総合的に見ると、ベストを尽くすことができた一戦になったと思います。今シーズンはレギュレーションが変わって僕たちにとっては大きな逆風になってしまいました。来シーズンについては今のところまったく分かりませんが、今日のようなレースを続けていけばチャンスは来ると思っています。