2025 AUTOBACS SUPER GT
Round 04 FUJI GT SPRINT RACE
HYPER WATER INGING GR86 GT #2
8月2日(土)~3日(日)観客動員/8月2日(土):24,900人 8月3日(日):27,400人
PRACTICE – QUALIFY
初のスプリントでポールポジション獲得!
2025年8月2日(土) 天候:晴れ/晴れ 路面:ドライ
公式練習:6番手(1’37.524)
公式予選:クラスポールポジション(1’37.094)
第3戦セパンでは5位に食い込み、ランキング2位に浮上したHYPER WATER INGING GR86 GT。約1ヶ月のインターバルで迎えた第4戦の舞台は、第2戦と同じ富士スピードウェイだ。ただ、今回はSUPER GTの歴史の中でも初めてのフォーマットが採用されることになった。
通常、SUPERGTは2.3人ひと組で戦うセミ耐久レースだが、今回はスプリントのレースフォーマットとなった。土日でそれぞれ公式練習、公式予選、そして短い決勝レースが行われるスタイルで、それぞれ1名のドライバーが戦う。サクセスウエイトもなくなるラウンドで、HYPER WATER Racing INGINGは、8月2日(土)のレース1のドライバーとして平良響を据え、大量ポイント獲得を目指して戦うことになった。
迎えた8月2日(土)の富士スピードウェイは朝から気温が上昇。30度を超えるなか、午前8時30分から公式練習がスタートした。平良はHYPER WATER INGING GR86 GTを駆り、1分37秒524を記録。まずは6番手につけた。
わずか1時間強のインターバルで迎えた午前11時40分からの公式予選は、20分間の計時予選のスタイル。平良はセッション残り8分を切ってコースインすると、タイヤをウォームアップさせ4周目にアタックを行っていく。
チェッカー間際、平良は1分37秒094というタイムを記録してみせた。このタイムを上回るライバルは現れず、平良とHYPER WATER INGING GR86GTは、見事にこのスプリントフォーマットで、自身にとって初めてのSUPERGTにおけるポールポジションに輝いてみせた。
スプリントということもあり、このポールポジションは重要度が高い。平良は好位置から決勝を戦うことになった。
RACE
トップを守るも降雨に泣かされ6位に
2025年8月2日(土)
天候:晴れ 路面:ドライ
決勝レース結果:6位
公式予選終了から、わずか3時間強というタイミングで迎えた決勝レース1。35周というレース距離で、レース1はGT500クラスとGT300クラスが混走で戦うが、ピットインやドライバー交代はないスタイルだ。
気温34度/路面温度57度という過酷な暑さのなか午後3時22分に決勝の火ぶたが切って落とされた。
平良は好スタートを決めると、トップのままオープニングラップを終える。ただ、2番手スタートの#61BRZ、さらに3番手に浮上してきた#777アストンマーティンが平良にピタリと追走してきた。1周目にはGT500車両のクラッシュによりセーフティカーランとなるが、再開後も平良は冷静に序盤のレースを戦い、トップをキープ。今季初優勝を目指して戦いを続けていった。
ただ、10周を過ぎる頃には、勢いがある#777アストンマーティンが2番手に浮上してくる。13周目にはトップ争いは僅差に。それでも平良は、ガッチリと首位を守り続けた。
しかし17周を過ぎる頃、富士スピードウェイにはポツポツと小雨が舞いはじめた。ウエットタイヤに替えるほどではないが、このわずかな雨が平良が履いていたタイヤには悪影響を与えてしまった。21周目、#777アストンマーティンが平良をオーバーテイクしていくと、ペースを失った平良は次々とポジションを下げてしまうことに。最後は6位という順位でフィニッシュした。
平良にとっては不運の雨となってしまい悔しいレースとなったが、それでも翌日行われたレース2では、チームメイトの堤優威選手がステアリングを握り、決勝レース2で2位フィニッシュ。表彰台を獲得し、2レース合計で15.5ポイントを獲得した。まだランキングは3位。悲願のチャンピオンに向け、平良はシリーズ後半戦に挑んでいく。
FROM HIBIKI
TO ALL FANS & SPONSORS
ポールポジションを獲得することができたのは嬉しかったのですが、決勝レースは雨にやられてしまいましたね。サーッと降っただけなのですが、あれほどまでに感触が変わるのかと驚かされました。あれさえなければ……と思いましたね。ただクルマは間違いなく速かったですし、ポールを獲れたことは自信にも繋がったので、良いレースにはなったと思います。ライバルたちのスピードもあったので、結果として悔しさはありますが、それでもシリーズ後半戦に向けてしっかり繋がるレースになったのではないかと思っています。