ENEOS Super TAIKYU SERIES 2025 Empowered by BRIDGESTONE
Round 01 MOBILITY RESORT MOTEGI
KTMS GR YARIS #225
3月22日(土)~23日(日)
観客動員/3月22日(土):6,200人 3月23日(日):6,700人
PRACTICE
2025年3月20日(木)~21日(金) 天候:晴れ 路面:ドライ
特別スポーツ走行1回目:クラス2番手(2’06.509) 特別スポーツ走行2回目:クラス5番手(2’06.607)
専有走行1回目:クラス4番手(2’06.525) 専有走行2回目:クラス5番手(2’07.279)
2025年、平良響はひさびさにKTMSに復帰し、スーパー耐久シリーズをシーズンで戦うことになった。平良にとってKTMSはスーパー耐久デビューのチームであり、これまでこのシリーズはもちろん、TGR GR86/BRZ Cupなどもともに戦ったファミリーのようなチームだ。
もちろん、今季の平良はデビューの頃とは違う責任があった。2025年、チームはAドライバーに KYOJO CUPで経験を積んできた富下李央菜、Bドライバーに TGR-DCドライバーで平良の後輩にあたる鈴木斗輝哉を起用。ふたりを引っ張る役割を担っているのだ。
そんなシリーズの開幕戦の舞台は、栃木県のモビリティリゾートもてぎ。今回は変則的なスケジュールとなったが、3月23日(日)の予選・決勝に向け、3月20日(木)の2回の特別スポーツ走行、3月21日(金)の2回の専有走行に臨んだ。
唯一、平良だけが豊富な経験をもっている KTMS GR YARISだけに、各日とも午前は平良がまず走行。セットアップの確認などメニューをこなし、富下、鈴木の走行時間を十分に確保していった。近年 ST-2クラスでは、一発のタイムではライバル勢が速いため、KTMSGRYARISの専有走行での順位はそれほど上ではないが、順調にセットアップを完成させていった。
一方で、富下、鈴木のふたりは今回がスーパー耐久のデビュー戦。事前の公式テストも雪のため十分に走ることができずにいたことから、特に富下については専有走行でスピンがあるなど、悩みが深い様子だった。
ただ、平良はふたりの走りを高く評価しつつ、それぞれに適切なアドバイスを送っていった。KTMS GR YARISは順調に2日間4回のセッションをこなしていった。
QUALIFY-RACE
終盤に大逆転! 開幕戦を優勝で飾る
2025年3月23日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
公式予選:クラス6番手(4’09.939)
決勝レース:ST-2 クラス優勝
今回の第1戦は変則的なスケジュールで、KTMS GR YARISが走るレース2は、3月22日(土)は 45分間のフリー走行を行うのみ。ここで富下と鈴木は公式予選に向けたシミュレーションを行った。
明けて3月23日(日)は、午前8時30分から公式予選が行われた。ここで富下と鈴木がアタックをこなしたが、やはりライバル勢が速く、合算タイムで5番手という位置に終わった。
しかし、わずか2時間強のインターバルで迎えた決勝レースでは、スタートを任された鈴木が素晴らしい走りをみせた。序盤からバトルを勝ち抜き 3番手に浮上。ライバルたちにトラブルが起きるなか、28周まで走り富下に交代。初めてのスーパー耐久ながら、富下もきっちりと自らのスティントをこなした。
平良は 58周目、第3スティントを担当することになったが、ここでチームはタイヤ無交換作戦を採り、平良は重責のなかハイペースで上位2台とのギャップを縮めていく。
そんななか、トップを守っていた #72シビック・タイプRにペナルティが課され、レース終盤は #13 GRYARISと KTMS GR YARISの争いとなっていった。
88周目に平良は #13 GR YARISとの差を2秒ほどまでに縮めピットイン。最終スティントを鈴木に託した。ただ、逆に #13 GR YARISは最終スティントでタイヤ無交換作戦を実施。ギャップを広げにかかってきた。
しかし、鈴木は初のスーパー耐久ながらアグレッシブな走りをみせると、4時間のレースの残り時間も5分を切ったところで、ついに#13 GR YARISを逆転。トップでチェッカーを受け、KTMS GR YARISは今シーズンの開幕戦を優勝で飾り、若手ふたりも大きな自信を得ることになった。
FROM HIBIKI
TO ALL FANS & SPONSORS
スーパー耐久開幕戦、ご声援ありがとうございました。KTMS で開幕戦を勝利で終えることができて良かったです。ふたりは初めてのスーパー耐久でしたし、少しずつ成長してシーズン途中で勝てればと思っていたのですが、ふたりとも開幕から落ち着いてレースを戦ってくれましたし、最後は鈴木選手がオーバーテイクも決めてくれました。優勝を飾ることができると思っていなかったので、嬉しい驚きでしたね。次戦は富士24 時間になりますが、ウエイトが載るにしろ、ノーミスで戦うことができれば結果も自ずとついてくると思っています。