SUPER FORMULA 第1,2戦 鈴鹿

2025全日本スーパーフォーミュラ選手権
第1大会 鈴鹿サーキット

JAPANESE CHAMPIONSHIP SUPER FORMULA 2025
Round 01 / 02 SUZUKA CIRCUIT

KDDI TGMGP TGR-DC #29


3月7日(金)~9日(日)
観客動員/3月8日(土):14,500人  3月 9日(日):18,000人

 

ROUND.1

展開を活かせず接触も15位で緒戦を終える

2025年3月8日(土)天候:晴れ路面:ドライ
公式予選:DNQ(1’57.908)
決勝レース:15位

いよいよ平良響にとって初めての全日本スーパーフォーミュラ選手権フル参戦となる2025年の開幕戦がやってきた。
舞台は三重県の鈴鹿サーキットだ。
今季、平良は新たにKDDI TGMGP TGR-DCから参戦することになったが、新チームとの初仕事となった2月の公式テストは一日分降雪で走れず。
そのテストで得られたデータをもとに3月7日(金)の2回のフリー走行に臨んだが、1回目、2回目とも19番手とタイムが伸びない。
バランスが悪く、車高などを変更していくが改善せず、チームメイトの小高一斗選手のデータを参考にしたが、今度はバランスは好転したものの、ストレートが伸びない状況が続いた。
明けて3月8日(土)は午前9時50分から気温8度/路面温度11度というコンディションで第1戦の公式予選が行われた。
平良はB組からQ1に出走し、A組の小高選手からの情報をもとにウォームアップを念入りに行ったものの、やはりストレートが伸びず。ベストタイムも抹消され、最後列21番手からのスタートを強いられることになった。
迎えた午後2時45分からの第1戦決勝は気温13度/路面温度21度というコンディション。平良は1周目からセーフティカーが出る波乱の展開のなか、落ち着いてレースを進めていたが、チームメイトの小高選手が接触、ストップしたことで2回目のセーフティカーランに。ピットウインドウと重なり、全車が一斉にピットインすることになった。
ここで平良は1台のみのピット作業で有利になるかと思われたが、ピットレーンで交錯しかかる。この影響で大きなジャンプアップはならず、さらにリスタート後、Astemoシケインで#8福住仁嶺選手と接触。フロントウイングを痛めてしまうことになった。
レース後半、平良はフロントウイング破損の影響もありペースを伸ばすことができず。終盤にも1台にかわされ、最後は15位でチェッカーを受けることになった。
レース展開をうまく活かすことができれば入賞圏内も可能だったが、接触をはじめうまく噛みあわないレースとなってしまった。

 

 

ROUND.2

ペースを上げられず17位。次戦へ課題

2025年3月9日(日)天候:晴れ路面:ドライ
公式予選:18番手(1’38.515)
決勝レース:17位

第1戦の公式予選・決勝レースが行われた3月8日(土)から一夜明け、スーパーフォーミュラ第1大会は第2戦の予選・決勝日を迎えた。やや風が強く、気温11度/路面温度18度というコンディションのもと、午前10時15分から第2戦の公式予選が行われた。
前日までストレートスピードに課題を抱えていた平良は、ダウンフォースを減らし直線を伸ばすセットアップに変更して公式予選に臨んだものの、今度はやはりダウンフォースが必要なS字などの区間が苦しい。
やはり予選でタイムを伸ばすことができず、1分38秒515というベストタイムでQ1はA組の9番手に。Q2進出はならず、チームメイトの小高選手に続く18番手から決勝レースを戦うことになった。
気温15度/路面温度38度というコンディションで迎えた午後2時40分からの決勝は、第1戦とは異なり今季から導入された1周目からピットインが可能。各陣営で戦略が分かれることになったが、平良はレース後半までピットインを遅らせ、レース終盤にフレッシュなタイヤで追い上げる作戦を組み、それに従ってレースを進めることになった。
平良は他車のピットインにともない7番手まで浮上し、18周を終えて自らもピットへ。作業を行いコースに復帰する。ただ、戻ってみると19番手。23周目に#4ザック・オサリバン選手を、27周目にチームメイトの小高選手をオーバーテイクしたが、レース終盤、#4オサリバン選手のクラッシュによりレースはセーフティカーランに。そのままチェッカーを迎えることになってしまった。結果的に平良は第2戦を17位で終えることになった。
レース終盤の追い上げも望んだレベルではなく、地力のペースが不足していることを痛感したレースとなった。

 

FROM HIBIKI
TO ALL FANS & SPONSORS

今季開幕戦、ご声援ありがとうございました。フリー走行からバランスがあまり良い状況ではなく、バランスは改善できたもののストレートスピードに苦しむことになりました。第1 戦は展開が良かったものの活かせず、セーフティカー明けに接触してしまいました。第2 戦では予選、決勝ともタイムが伸ばすことができず、良いところがない週末でしたね。ただ今回、莫大なデータを得ることができましたので、次のもてぎ大会に向けてエンジニアの皆さんとたくさんコミュニケーションをとって、良いクルマを作っていきたいと思います。